3、4歳の子どもが気分を損ねて、なかなか機嫌が直らないとき、親もイライラしちゃいませんか?
「これからアレもコレもしなきゃいけないのに、ご機嫌とりに付き合ってられるか~い!」みたいな ( ̄▽ ̄;)。
こんなときの子どもの頭の中、どんな感じか知ってます?
「ママはアタイのこと分かってない。ママの言うことなんて、絶対聞くもんか!」
親としては⇓⇓⇓⇓⇓ こんな気分ですよね。。。。。
どうにもならないときに役立つのが「ソフロロジーの呼吸」です。
実は、子どものための「ソフロロジーの呼吸絵本」が翻訳・出版されています。
その名も「ガストンの呼吸セラピー」シリーズ。
で、この「ガストンの呼吸セラピー」って、実はソフロロジーのこと
つまり、原著者は、私と同じフランスのソフロロジストなんですよ~♪
フランスでは、ソフロロジーは幼稚園児へもよく使われています。
私もかつては、よく「ガストンの絵本」を使っていて、娘も気に入っていました。
このページの内容
3歳児へのソフロロジー活用法 体験談で伝授
では、今回は娘の、とある一日の体験談を元に、3歳児への呼吸法の使い方をお伝えします。
その前に、3歳児・4歳児と呼吸法を行う際の注意点があります。
それは、親が困ったタイミングで突然「呼吸法しなさ~い!」という流れで実践させようとしても絶対にうまくいかない、ということです。
ソフロロジー(呼吸セラピー)の基本は、本人の意思の「尊重」と「受け容れ」。
だから、子どもの心に「やりたい」という気持ちが生まれるまで、待ってから実践してもらいます。
子どもの心に「ソフロロジーの呼吸やりたい」なんて気持ちを育てるの、どうしたらえぇねん???
子どもがソフロロジーをやりたくなる!寄り添いステップ
ステップ1 「気持ち」について子どもと話す
最初のステップは「気持ち」というものを親が理解すること。
そして、「今日はいい天気だね」と同じくらいの気軽さで、「いま、どんな気持ち?」を子どもに聞けるようになることです。
「気持ち」「気分」という言葉の理解が難しい場合は、擬人化してしまいます。
例えば、うちでは娘の中には小人が住んでいることになっていました。
例えば、娘がご飯を食べてくれないときの会話は、大抵、こんな感じ。
私:「誰が食べたくないの?」
娘:「小人」
私:「娘ちゃんは食べたいの?」
娘:「私は食べたいのに、小人が食べたがらないの」
ここで、親が「他人のせいにするのはよくない!」と思ってしまうと、子どもからの信頼を失うのでご注意ください。
子どもが「自分は悪い子だ。これじゃあ、ママに嫌われちゃう」という罪悪感を持つと、子どもは、思ったことをママに話せなくなります。
「ママから、良い子か、悪い子か、ジャッジされちゃう」という恐怖を与えずに、子どもに何でも親に話してもらえるようになるには、「子どもの気持ち」と「子どもの人格」を同一視しない、ということが大切なセラピー・テクニックなのです。
3・4歳児にとって、「親に嫌われることは、死ぬほど怖いこと」。
だから、子どもが「どんな気持ちを持ってもいい」と自己肯定できるように、自分を責めることがないように、『気持ちとは何か?』について、少しずつ理解していってもらいましょう。
ステップ2 子どもと話し合いながら気持ちを理解する
フランスでは、小さな子どもがお行儀よくしていると、パン屋さんやお肉屋さんの人がボンボンというお菓子をくれる文化があります。
子どもたちは、皆このボンボンが大好き!
しかし、親は子どもたちがボンボンを食べないように苦心するのです。
だって、ボンボンは「お砂糖と添加物が原材料」なんですもの・・・。
ある日、娘は朝のお買い物で、お肉屋さんにボンボンをもらいました。
お決まりのように、娘は「すぐに食べたい」と言い出しました。
もちろん、私は「今はダメ。もうすぐお昼ご飯だからね。おやつのときならいいよ」と言いました。
娘は引き下がらず、今度は「お昼ご飯のデザートに食べる」と言い出しました。
そこで、私は「今はYESとは言えないから、もう少し考えさせてね。パパとも相談してから決めるね」と保留にしました。
子どもが「これがしたい!今したい!」と言っているときに、ダメの結論を保留にするのもセラピストママのテクニック。時間が経って、親子ともに気分が落ち着くと、子どもも「ダメ」を受け容れやすくなることがあるからです。
夫と相談した結果「お昼ご飯を全部残さずに食べたら、ボンボンをデザートに食べてもいい」ということになりました。
交渉成立!!!!!
ところが、うちの子は、平均的な子どもよりもかなり感情の揺れ動きが大きく、一度、感情が高ぶると、一日中、それを引きずることもあるんです。
一度は、「合意が成立」したものの、娘の腹の虫の居所は良くならず、今度は「お昼ご飯と一緒に食べる」と要求し出しました。
きたきた!
1個、要求が通ると、エスカレートする要求。
「子育て日常茶飯事」 (^-^;
私の教育方針では、要求のエスカレートについては、断固「ノー」を通します。
娘の方も、頭では親の言い分を理解しているし、いくら頑張っても「ここから親の決定が変わることはない」ということは十分に分かっているんですね。
問題は、ただ、気分が収まらないのです。
とうとう「お昼ご飯の食卓でも気分を損ねたまま、お昼ご飯に手をつけない」という、かなり困った状態になりました。
娘の隣で、お腹が空いている私はパクパク食べます。それも娘は気に入りません。
私:「このご飯を食べなかったら、ボンボンはなし。食べたら、ボンボンが食べれる。どっちでもいいのよ。娘ちゃんが、したいようにすればいいのよ」
娘だって「お昼ご飯を食べればボンボンが食べれる。ボンボンが食べたい。だから、お昼ご飯を食べればいいだけ」といことは、頭では分かっています。
でも、気分が収まらない。
気分を治めたいけど、自分ではどうしようもできない!
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ここの「子どもの気持ち」を理解することが、大切です!
ステップ3 子どもにソフロロジーの呼吸を提案する
すると、娘が「怒りが出ていかない」と言い出しました。
「そら、きた~!! ソフロロジーの出番じゃーい」 ⇐ 私の心の中の声。
そして、「ガストンの呼吸する?」と、私が聞くと娘がコクリと頷きました。
そして、3つの呼吸エクササイズを私と一緒にやって、すっかり機嫌がよくなった娘は、楽しくお昼ご飯を平らげて、無事ボンボンにありつけたのでした♪
ぜひ、ガストン・シリーズ、一度読んでみてくださいね!