「出産の痛みが怖い」
これは、多くの妊婦さんに共通する悩みですよね・・・。私もそうでした。
そして、その痛みを和らげる出産方法としては、大きく分けて「無痛分娩」という人工的な方法と「自然派・和痛分娩」というナチュラルな方法の2種類があります。
「無痛分娩」とは人工的な麻酔薬を使って痛みを抑える方法。
一方、「自然派・和痛分娩」とは、「ヒプノバーシング(自己催眠出産)」や「ソフロロジー出産」など、薬を使わずに、呼吸法やリラクゼーション法で痛みに対する感度を下げる出産方法のことです。
「出産の痛みを減らす」ために、どの出産方法を選びますか?
これらの出産方法の具体的な違いを項目別に比較しますね!
このページの内容
「無痛分娩」と「自然派和痛分娩」の違い【費用】
無痛分娩
およそ 10万円~数十万円
(出産地域や、出産施設によって異なります。無痛分娩を行っている出産施設を選ぶ必要があります。)
ヒプノバーシング
およそ 3万円~10万円
(ヒプノバーシングを行っているプラクティショナーの元へ通う必要があるので、お近くにプラクティショナーがお住まいでない場合は難しいでしょう。)
ソフロロジー出産
およそ 数千円~1万数千円
(「ソフロロジー出産・オンライン講座」により他の出産法と比較すると安価で実践できます。オンライン講座なので、世界中どこにいても、どんな出産施設でも実践できます。)
こうして3つの出産方法を比べると、費用面で一番高くつくのは「無痛分娩」です。
何故かというと、「無痛分娩」は、日本では保険適用されないため、「出産時の麻酔」を扱える専門の医師、麻酔用のお薬、麻酔を注入する医療器具など、「無痛分娩」にかかる自己負担額が大きいからです。
そのため、入院費用などが自然分娩プラス数万円の上乗せ金額になります。
さらに、「無痛分娩」の実践方法は各出産施設によって様々です。
「無痛分娩」が盛んにおこなわれているアメリカやフランスでは、いつ妊婦さんが出産しても「無痛分娩」の技術を持った麻酔科医の常勤の体制が整っているのですが、日本では、こうした麻酔科医の数が少ないため、麻酔科医が勤務しているタイミングで出産が行えるように、「計画分娩」でしか無痛分娩を行えない施設も多くあります。
※「計画分娩」- 予め出産の日を決めて、その日に「陣痛促進剤」と「麻酔」を使って出産する方法。
その場合、計画した日に「陣痛促進剤」を打っても陣痛が来ない場合があり、計画した日の翌日に、また「陣痛促進剤」を打ってトライするなど、医療処置を何度も行うことになる場合があります。
出産が始まれば、その費用は保険の補助があるのですが、出産前に「陣痛を起こそうとしている間にかかる入院費用や医療費」は完全自己負担になるため、数万円単位で予定以上に出産費用がかかった、ということも起こり得るようです。
その点、「ヒプノバーシング」や「ソフロロジー出産」については、テクニックを身に着けるための学習費用が出産経過に左右されることはないので、費用面での見通しが立てやすいといえます。
「ソフロロジー出産」の大きな特徴は、オンラインで実践できることです。
無痛分娩をしたくても、希望の出産施設では実践されていなかったり、ヒプノバーシングを実践しているセラピストがお近くにいなかったりすることがあるかもしれません。そんな場合は、「ソフロロジー出産・オンライン講座」を検討されるといいと思います。
「無痛分娩」と「自然派和痛分娩」の違い【痛みの感じ方】
「無痛分娩」
「無痛分娩」といえば「完全・無痛」、「和痛分娩」といえば「痛みが和らぐ」という風にイメージしがちですが、実は、麻酔を使った「無痛分娩」であっても、「完全・無痛」ではありません。
「無痛分娩」の麻酔を打つと、陣痛が弱まってしまうことがあるため、一般的には、子宮口が3~5センチくらい(施設や麻酔科医師の方針によります)に開いてくるまでの間は、麻酔を打たずに待つことが多いからです。
そのため、「痛みはゼロ」という心構えでいると、「結局、すごく痛かった」という感想になってしまうこともあります。
「無痛分娩」知っておきたいポイント1
- 陣痛初期は、子宮口がある程度開くまで麻酔を打たれない場合がある。
また、陣痛が弱くて、出産が進まない場合には、「陣痛促進剤」を投与して出産をスピードアップさせる場合があります。けれども麻酔量には、多くてもこれ以上投与してはいけない、という限界値が決まっているので痛くても増量できない場合がdあります。
「無痛分娩」知っておきたいポイント2
- 麻酔は、赤ちゃんとママの安全を考え「限界量」を超えて投与できないため、限界量を投与しても痛みが残る場合もある
さらに、「いざ、出産」の段階となると、麻酔のせいで下半身が無感覚では、いきむこともできなくなり、出産が進まなくなってしまうため、「痛みは除くけれども陣痛は感じる、いきむことはできる」くらいの麻酔量を目安に出産が進められることになります(麻酔の量は麻酔科医が決めますので、あくまで目安の話です)。
その量でも、産婦さんによっては「痛みを感じる」場合があります。
フランスやアメリカ、イギリスやオーストラリアなどでも無痛分娩は多く行われていますが、それでも「出産がトラウマ体験」となる女性は後を絶ちません。
このように、『無痛分娩』を選択しても、痛みの感じ方は「陣痛の強さ」VS「麻酔の効力」というせめぎ合いや、陣痛が弱ければ「陣痛促進剤を打つため、痛みが増す」などのパラドックスもあり、最終的に、無痛とはいかない部分があるんですね。
それは、どんな出産方法を選択した場合でも変わらない、ということなのです。
ヒプノバーシング&ソフロロジー出産
「ヒプノバーシング」も「ソフロロジー出産」も痛みを逃す方法としては「呼吸法」と「深いリラクゼーション状態への意識の移行」というテクニックを使います。
この方法は、練習をしてテクニックを身に着ければ、初期の子宮口6~7センチくらいに広がるくらいまでの陣痛の痛みは完全に消すことができます。
それ以降に強くなってきた痛みや、「陣痛促進剤」を使うことになった場合、出産が長引いてきた場合の痛みや、出産時の痛みの感じ方は、「産婦さんの落ち着き具合」や「テクニックの使い方」、「出産の進み方」によって変わってきます。
それでも、出産準備を全くしない場合の激痛と比べると、雲泥の差といえる程に痛みを下げることができます。
また、ナチュラルな方法なので、麻酔の副作用で起こるような「陣痛が弱くなる」だったり、「発熱」だったりなどの心配がありません。
痛みとの向き合い方
「無痛分娩」の麻酔薬は医師の判断によって使われるため、産婦さんが「今から、もう麻酔を始めたい」「麻酔の量を上げて欲しい」と思っても、医師の判断で麻酔を打つタイミングが決まりますので、必ずしも産婦さんの希望に応えてもらえるわけではありません。
一方、ヒプノバーシングやソフロロジー出産などの「自然派・和痛分娩」は、呼吸やリラクゼーションという、妊婦さんの意志で使いたいときに、いつでも痛みを緩和できる方法です。
「痛み」を感じたときに、「成す術がない」という状況は、精神的に苦しく、痛みをよりネガティブに感じさせます。
その点、ヒプノバーシングやソフロロジー出産など、和痛テクニックを身に着けている産婦さんは、突発的な痛みがきても自分で対処することができる安心感を持って、出産の日を迎えます。
そのため出産への不安が少なく、痛みも軽いものとなりやすくなります。
だからこそ、「無痛分娩」が無料で受けられるフランスやイギリスでも(無痛分娩は保険適用される)、有料の「ソフロロジー」や「ヒプノバーシング」と「無痛分娩」の合わせ技で出産準備を行う妊婦さんが多いのです。
「無痛分娩」と「自然派和痛分娩」の違い【出産準備】
無痛分娩
練習などの準備は必要なし
出産前の準備を何もしなくていいのが「無痛分娩」。
「麻酔」や「陣痛促進剤」など、医療スタッフにお任せで痛みを取り除いてもらう『管理分娩』です。その代わり、大きな費用がかかります。
ヒプノバーシング
比較的、出産直前の練習でも大丈夫(プラクティショナーの方によります。)
「ヒプノバーシング」は、プラクティショナーの方のセッションを受けることで実践できます。
ソフロロジー出産
出産直前から練習しても、妊娠初期から実践しても恩恵を感じられます。
短期的に気合を入れて練習するのもいいですが、長期的に少しずつ実践すると自分のペースに合わせて練習できますし、妊娠経過のサポートや胎教にもなり、出産の最後の方の痛みまでコントロールしやすくなります。
また、「無痛分娩」「ヒプノバーシング」は出産のためのものですが、「ソフロロジー」は出産法ではなく、人生の質を上げるセラピーが元になっています。産後の療養や育児、一般的なストレス・ケアとしても活用できます。
あなたは何を選びますか?
自分で理解したり努力したりするのが苦手、でも「お金はある!」という方は『無痛分娩』がおススメ。
反対に、お金はないけど、「論理的に理解することが好き」「どうせなら子育てにも役立つものを」というコスパ重視の方は、『ソフロロジー出産・オンライン講座』がおススメ。
「ヒプノバーシング」に興味があり、近くにプラクティショナーの方がいらっしゃる場合は、『ヒプノバーシング』もおススメ。
「ヒプノバーシング」に興味があり、近くにプラクティショナーがいない場合は、同じようなテクニックを使う『ソフロロジー出産・オンライン講座』がおススメです。
お腹の中の赤ちゃんのためにも、納得のいく出産体験ができるように、自分に合った出産方法が準備できるといいですね♪
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