出産といえば「呼吸法」。

昔は、「ラマーズ法」が盛んでしたか、今は、もっぱらソフロロジー法に切り替わってきています。

ソフロロジーは、呼吸法だけなく「瞑想状態で行うイメージワーク」がとても重要視されているんですね。

現在、フランスの労働省管轄RNCPレベル認定ソフロロジスト(ソフロロジーを実践するセラピスト)である私は、セッションで、このイメージワークを日常的に実践しています。

イメージを使わないで体の力を抜くだけよりも、イメージを使ったときの方が、圧倒的なリラックス感を感じられるのがよく分かります。

そんなイメージの力を出産準備に応用することで、「妊娠・出産時にリラックスして頂き、産後の回復もスムーズに導いていく」のがソフロロジー出産です。

この記事では、あなたが「妊娠・出産・産後の回復期」をよりストレスなく、リラックスして乗り越えていくためのイメージの使い方について、お話していきます。







イメージは「不安を消す」魔法のインスタント食品

「イメージ」というのは、心の状態を一瞬で変えてしまうインスタント食品のようなものなんですね。。

「あ~、お腹がすいたな」と思ったときに、お湯を入れて、3分待てば食べられるカップラーメンって、とっても便利。

このカップラーメンのように、短時間で心の状態を「曇り⇒晴れ」へ変えてくれるのが、イメージです。

イメージの力

例えば、あなたにも、こんな経験がありませんか?

嫌なコトがあって気分が落ち込んだときに「パートナーや信頼している友人に話を聞いてもらおう」と思うだけで心が楽になったり、「活躍しているスポーツ選手や尊敬している人のことを思い浮かべる」と勇気づけられ、前向きになれたり。

これって、私たちが頭や胸に抱くイメージが、心に大きな影響力を持っている証拠なんです。

妊娠すると、たくさんの不安が入れ替わり立ち代わり頭に去来すると思います。

お腹の中の赤ちゃん、「ちゃんと元気かな?」「流産しないかな?」。

臨月が近づいてきたら「体がしんどいな。早く出産して、楽になりたいよ~」「でも出産の痛みは大丈夫かな?」「育児、誰も頼れる人いないけど大丈夫かな?」

こんな不安への対処方法について知るために、まずは、「不安」という感情が人間に備わっている理由についてお話しますね。

不安は何のためにあるの?

「不安」という感情は、本来、危険を避けるために存在します。

例えば、「暗くて細い道を歩くのは不安だから、明るい大通りを歩こう」というとき、「不安な感情」が「正しい判断」を導き、「安全な行動」へと繋げてくれるわけです。

ですが、人間の場合、厄介なのが、実際には「危険」がないのに妄想によって危険を創り出してしまう思考力があること。

赤ちゃんがちゃんと育っているのに「赤ちゃんはちゃんと育っているのか?」と不安になってしまったり、安産かもしれないのに「出産が大変だったらどうしよう?」と不安になるのは、「事実」を元にした不安ではなくて、「妄想」から人工的に作り出された不安です。

こうして不安にとらわれると、「不安な思考」⇒「不安な気持ちの増大」というサイクルがエンドレスに続くことになるわけですね。

こうしたネガティブな感情は、実際にホルモン分泌や神経システムに影響を与えます。

すると、呼吸や心拍、脈が乱れ、自分や周りの人に対して批判的な気持ちになったり、目の前のことに集中できなくなったりして、妊娠中は特に体調不良にも繋がりやすくなるのです。

「不安」は、元々は危険を避けるためにあるはずなのに、妄想による「人工的な不安」は、逆に危険を引き寄せてしまうわけなんですね。

ですから、「体にとって毒になるようなイメージ」=「不安」ではなく、「体にとって薬となるようなイメージ」=「安心イメージ」を使えるようにしておくことが、妊婦さんにとっては、とっても大事なんですよ☆

イメージが「リラックス薬」になる理由

不安を落ち着け、リラックスするための「心の薬」は「安心イメージ」

なぜ、イメージがホルモン分泌まで左右するのかというと、それには理由があります。

実は、空想のイメージをしているときも、現実に起凝っていることを目にしているときも、脳の同じ場所が活性化し、同じように情報処理が行われているからなのです。

脳

イメージ(目をつぶって思い描いた映像」も、現実に見た映像も、視覚野で処理されます。

イメージした音も、実際に聞いた音も、聴覚野で処理されます。

匂いなら、思い描いた匂いも、実際の匂いも、嗅覚野で処理されます。

5感すべてが(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)同時に刺激を受けると、体の反応は強くなります。

ですから、日ごろから自分が胸にイメージしていることを観察することで、体調が整いやすくなるんです。

妊娠・出産不安を「安心」に変えるイメージワーク

今、あなたには何か、不安がありますか?

その不安を「薬となる安心イメージ」へ変えるためには、どうしたらいいでしょうか?

そのための簡単なワークを、ご案内したいと思います。

まずは、不安をノートに書き出しリストアップします。

そして今度は、その不安の反対側を書き出してみてください。

例えば、「流産しないだろうか?」という不安があったなら、「スクスク元気に成長している」が「安心できるイメージ」になると思います。

「出産は、痛くないだろうか?」なら、「出産がスムーズにすすむことが分かったら安心」できますよね?

というように、「安心イメージ」を書き出していきます。

そして、「流産が怖い」という不安があるなら、目をつむって、お腹に意識を向け、次のようなイメージをします。

流産不安を「安心」に変えるイメージ 

  1. 赤ちゃんが、お腹の中で、すくすく育っていくイメージ。
  2. 赤ちゃんが元気に羊水に浮かびながら微笑んでくれている姿をイメージ。
  3. 生まれた後の赤ちゃんが、自分の腕に抱かれているイメージ。

「出産が怖い」場合は、身近な友人・知人で、安産だった人だけに、「出産の体験談」を聞き、自分なりの安産のイメージを作ります。

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