アラフォー妊婦さんが出産時間を短くする3つの方法

出産時間を短くする方法 初産・高齢出産の不安を解決する方法 
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「出産って、一体、何時間かかるんだろう、私、大丈夫かな?」

こんな不安がありませんか?

「できることなら、スピード出産したい~(涙)」と、私も妊婦時代は、いつも思っていました。

そこで、この記事では「出産時間がどうやって決まるのか?」「出産時間を短くする方法はあるのか?」について、お話します。

このページの内容

出産って何に時間がかかるの?

出産にかかる時間って、妊婦さんによって、とても大きく違います。

そのことは、あなたもご存知のことでしょう。

 

だからこそ、「私の場合は、一体、どのくらいかかるの?」って、不安になりますよね。

出産って、どうして、そんなに時間がかかってしまうんでしょうか?

出産

出産の段階を追って、ご説明します!

※出産の段階については、医学用語の「分娩第Ⅰ期」「分娩第Ⅱ期」という言葉を使わず、ママの体感を段階別に分けて、お話していきます。

1 子宮口が全開するまでの時間

出産の第一ステップは、陣痛がきて「子宮口」が開くことです。

お腹の中の赤ちゃん

妊娠中、赤ちゃんは「子宮」という安心なお部屋で、のんびりしているわけですが、そのお部屋の外へ出るための扉が開かなければいけないんですね。

妊娠中は、この子宮口がしっかり締まっています。

でも、出産となると、この子宮口がゆるみ、開いていきます。

陣痛が始まって入院すると、助産師さんが「子宮口」が何センチ開いたか、確かめてくれます。

この「子宮口が何センチ開いたか?」というのが、出産が今、どの段階にあるのか、という指標になるんです。

ちなみに、「子宮口」は、10センチ開いたら「全開」と言われます。

しかし、「子宮口」の開き具合は、順調に1センチ、2センチ、と開いていっていたのに、5センチくらいになってから、数時間も停滞したまま、なんてことも起こり得ます。

実際、私がそうでした。

「子宮口6センチ」から、なかなか開いてくれなかったんですね。

出産に十何時間かかったなどというときは、この「子宮口」が開くまでの時間が長い、ということも多いのです。

「子宮口」がなかなか開いてくれないときには「陣痛促進剤」が使われることもありますが、「リラックスしたら、一気に全開までいった」という方もいらっしゃいます。

子宮口が開かない理由 ~ホルモン分泌の神秘~

「子宮口」は、子宮収縮(陣痛)することによって開きます。そして、その子宮収縮を起こさせるホルモンが「プロスタグランジン」。子宮内膜から分泌されます。

初期は「プロスタグランジンE2」というホルモンが分泌され、比較的おだやかな子宮収縮によって、赤ちゃんが下へと押されると同時に、子宮口や子宮頸管をやわらかくしてくれます。

そして、後半になると「プロスタグランジンE2α」という、強い子宮収縮を起こすホルモンに切り替わり、子宮口がさらにやわらかくなって開いていきます。

子宮口が開かない場合は、子宮収縮の力が弱い場合もありますし、子宮口がやわらかくなくて開きにくいという場合もあるようです。

 

2. 赤ちゃんが産道を下りて骨盤を通り抜ける時間

「子宮口」が開き、赤ちゃんが子宮の外へ出て産道の方へ下りてくるのが、大まかに言うと第2ステップです。

子宮と痛み

このとき、「子宮」と「会陰」の間にある道である「産道」が通りやすいかどうか、で、赤ちゃんが下りてくるスピードが変わります。

つまり、この下りてくるスピードによっても「出産時間」が変わるんですね

「産道」周りに余計な脂肪がついていると、赤ちゃんが産道を通りにくくなり、スムーズに進みにくくなるそうです。

また、「子宮口」や「産道」周りの筋肉が硬いと、赤ちゃんは通りにくくなりますから、柔軟性のある筋肉であったり、筋肉が脱力してゆるんでいたりすると、赤ちゃんはスムーズに下りてきやすくなります

3. 赤ちゃんが会陰を通って外に出てくる時間

最後の第3ステップは、赤ちゃんの頭が骨盤と会陰を通り抜ける時間です。

出産と骨盤

赤ちゃんの頭蓋骨が、ママの骨盤をうまく通り抜けられるかどうか、私にとっては、ここが最大の山場のように感じます。

赤ちゃんは、頭蓋骨を細くして、顎を引き、うまく旋回して骨盤を通り抜けようと頑張ります

ママも、骨盤をゆるめてあげたいところですね。

そして、赤ちゃんの髪の毛が会陰から触れるくらいになると、「もう頭が見えてますよ」と教えてもらえて、ママの方も「あと、もう少しだ」という気持ちになるのですが、ここからが、もう一仕事です。

会陰が十分に伸びてくれないと、赤ちゃんの頭全体が、なかなか出てきてくれません

私のときは、助産師さんが、なんとか赤ちゃんの頭全体が外に出られるように試行錯誤してくれていましたが、赤ちゃんの頭の直径が一番長いところが、なかなか会陰を通り抜けることができず、最終的に会陰切開をしないと無理と判断されました。

「助産師さんも、なんとか会陰切開なしでと、必死に頑張ってくれていたな~」と、そのときの光景を思い出す度に思います。

ちなみに、私の場合は、骨盤がギシギシと開く痛みの方がしんどかったので、会陰切開の痛みは感じませんでした。

頭全体が外に出てきてくれたら、出産の大きな山場を越えた感を感じ、出産が終わる期待が膨らみます

出産時間を長引かせる要素

ご覧のように、出産に時間がかかるポイントは、大まかに3段階あるわけです。

出産時間に差が出る3段階

 

  1. 子宮口が全開するまでの時間。
  2. 赤ちゃんが産道をくぐり抜けるのにかかる時間。
  3. 赤ちゃんが「骨盤」や「会陰」を通り抜ける時間。

 

さて、1番目の「子宮口が全開するまでの時間」は、「ホルモン分泌 ⇒ 子宮収縮 ⇒ 子宮口の軟化」というプロセスがスムーズに進むかどうかにかかっています。

恐怖や不安など、自律神経系のバランスが崩れる状態にあると「ホルモン分泌」に影響が出やすくなります。

また、恐怖や不安は筋肉を緊張させて硬くするため、ホルモンがガンガン出て子宮収縮が起こっても、子宮口の筋肉がやわらかくなりにくくなります。

また、寒くても筋肉は硬化しやすくなります。

そのため、会陰付近に「タオルでくるんだ湯たんぽ」などをあてて温め、体をリラックスさせて(ゆるめて)、心を安心させることで、この第一プロセスをスムーズに進めやすくすることができます。

 

2番目については、「子宮口」や「産道」周りに脂肪がついていると、赤ちゃんは通りにくくなります。

また、筋肉の伸びが悪かったり、骨盤や股関節当たりが捻じれていたりすると、産道を通り抜けるために、赤ちゃんが上手に回旋できないこともあるようです。

 

3番目については、会陰が柔らかく伸びるかどうかが命。

 

その他に、出産全体として大切なことは「体力」や「持久力」。体が持っているパワーが弱いと赤ちゃんを押し出すための陣痛が弱くなることがあります。そうすると、やはり、各段階で時間がかかってしまいやすくなります。

また、たまひよのサイトを監修している助産師さんの話によると、妊婦さんの性格も関係がある、ということです。

人に頼りがちな人は、自分が産むという意識を強く持たないと、陣痛と向き合うことができず、ただつらいだけのお産になってしまいます。陣痛は赤ちゃんに会うために必要なものと、妊娠中から心得ておきましょう。お産の流れに身を任せられる性格のほうが、進みやすい傾向に。

「自分で出産する」という気持ちではなく、「誰かに何とかしてほしい」という依存的な気持ちが強い方の方が出産が長引く傾向があるみたいですね。

まとめると、出産時間を左右する要因は、「骨盤周りのねじれ」や「脂肪のつき方」「筋肉のやわらかさ」「筋力」「体力」「持久力」などの肉体的な条件と、「不安や恐怖の強さ」や「精神の安定」「出産マインド」などの精神面の2つがあるんです。

 

ということで、アラフォー出産だから、と気落ちせずに、出産へ向けてコツコツと「心と体」の準備していくことで、できるだけスムーズな出産ができるようになるんです。

少しでもスムーズな出産にするために、「妊婦さんが出産前に準備できること」はあるのでしょうか?

ここからは、「出産時間ができるだけ短くなるようにママにできること」について、お話していきたいと思います。

出産時間を短くするためにデキル5つの方法

「子宮口が全開するまでの時間」を短くするには、「ホルモン分泌 ⇒ 子宮収縮 ⇒ 子宮口の軟化」というプロセスがスムーズに進むようにすることです。

ホルモン分泌が乱れないようにするためには心の安定が大切です。

ソフロロジー出産の準備をするなど、「出産不安や恐怖への対処法」を身につけましょう

子宮の筋肉が収縮する力が出るように、体力や筋力をつけておくことも大切。妊婦さんにおススメの体力づくりには、どういったことがあるのでしょうか?

体力づくり

出産は、ママの子宮の筋肉が収縮するパワーや、それに耐えられる「体力」「持久力」が支えになります。

ただ、妊婦さんの状況によっては、あんまり運動をおススメできない方もいらっしゃいますから、その辺は医療スタッフにご相談の上、選んでくださいね。

最も、おススメな運動は「ウォーキング」

歩く

「スクワット」もおススメです。

 

スクワット

また、「マタニティ・ヨガ」も、いい運動になります。

マタニティー・ヨガ

 

それから「階段」

階段

 

体はしんどいかもしれませんが、「階段を上る」のって、すごく足腰が鍛えられるんです。

今どきは少ないかもしれませんが、最も効率的に出産のための筋力が鍛えられるのは「床の雑巾がけ」だそうです。

雑巾がけのイラスト(女の子)

柔軟性をあげること

骨盤底筋という、座ったときに椅子に触れる部分の筋肉が柔軟だと、赤ちゃんが出てきやすくなります。

また、出産のときは脚を開いた姿勢がつづきます。

股関節がかたいと、足を開いた体勢を維持すること自体がつらくなってしまうこともあるんですね。

なので、骨盤底筋の柔軟性を上げるヨガなどの体操や、股関節を柔らかくするためのストレッチなども効果的です。

 

また、筋肉が柔らかくなるのは、力が抜けているときです。リラクゼーションの中で、全身と下半身のインナーマッスルまでを意識的にゆるめる訓練をすることは、大きな出産のサポートになります。ソフロロジーなどで、自力でインナーマッスルまで緩める訓練をしましょう。

また、妊婦さん専門の鍼灸などでも、柔軟性を助けてくれる場合があります。お近くに鍼灸師さんがいらっしゃったら、尋ねてみましょう。

精神の安定と出産マインド

精神の安定と出産マインドの育成も、ソフロロジー出産の十八番です。

ソフロロジーを実践していない方は、病院の母親学級でもいいですし、地域の助産院やフリーの助産師さんが独自に実施されているイベントに参加するなどして、出産マインドを整えていきましょう。

 

妊娠中の体脂肪管理

赤ちゃんが出てくる通り道に脂肪がたくさんつくと、赤ちゃんが出てきにくくなりますから、妊娠中の脂肪分の取り過ぎには注意しましょう。

 

骨盤のゆがみを直す体操や整体

実は、妊娠すると骨盤がゆがみやすくなります。

何故なら、ホルモンの影響で、妊娠中に約10’ヵ月をかけて、骨盤周りの関節を支えている筋肉が柔らかくなり、出産に備えて骨盤がゆるみやすくなっているからです。

ところが、現代女性は、昔の女性に比べて運動量が少ないため、妊娠中の普段の生活の中で骨盤がゆがんでしまうのです。

そして、骨盤がゆがむと、妊娠経過や出産に影響することになります。

それを解消してくれるのが骨盤を支える「トコちゃんベルト」と、「妊婦さん向けの骨盤の歪みを直す体操」や「妊婦さんのための特別な整体」などです。

 

まとめ

いかがでしたか?

「体力づくり」「骨盤を歪ませない妊娠中の生活」「柔軟性UP」「不安や恐怖への対処法」「心の安定と母親になるという精神的な成熟」

これら5つがポイントで、これらは年齢に関わらず、準備をすることで出産のコンディションを上げることができるんですね!

 

ところで、「出産時間がどのくらいかかるのか?」と並んで、気になるのが「出産の痛みって、どれくらい痛いのか?」ということではないでしょうか?

出産の痛みについては、コチラの記事でご紹介しています。

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