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初めて催眠を受けたときの感想
この催眠をかけられている間、感覚的には特に何も変わりませんでした。
もっと言うと、催眠がかかったふりをしなければいけないような気さえしました。
実は、過去に催眠術のショーを見に行ったことがあったのですが、その時の驚きの体験に比べると(※集団催眠にて「組んだ両手を離そうとしても離れなくなる」という催眠を受けたときのこと。)普段と変わったことは何も起こらなかったので「ちゃんと催眠が、かかっているのか?」と、逆に不安になりました。
私は催眠というものに対して非日常的なものだという強い思い込みがあったのですが、この催眠では、講師に言われるままに空想の世界に浸ってみただけという感じで、特に変わったことは何も起こらず、腑に落ちなかったため、催眠後に講師へ、いろいろと質問をしてみたくらいです。
すると、講師から次のような返事が返ってきました。
「あなたは催眠にかかりやすい体質ね。
2分で催眠状態に入ったわよ。
催眠状態に入ったかどうかは呼吸の仕方やまぶたの動きなどで分かるの。
今日、私はあなたの無意識に、出産に必要なものをあなたが受け取れるようにお願いしたのよ。
あなたの潜在意識はとっても理屈っぽいわね。
でもあんまり分析せずに、なすがままに任せることがとても大切よ」
まず、「2分で自分が催眠状態に入っていた」ということに、とても驚きました。
自分の呼吸の仕方が変わったことには気づきませんでした。
でも、確かに身体的にも精神的にも力が抜け、緊張状態が解け、リラックス状態に入ってはいたのは分かりました。
催眠状態=リラックス状態ということを、先に理解しておけば、疑問を抱くこともなかったと思います。
ともあれ、初回セッションが終わり、次回のセッションまでに、自宅で次のような練習をして、自分を催眠誘導できるようにしていくように教わりました。
自己催眠 自主練習のための言葉
自分を催眠状態へ導く言葉は意外とシンプルです。
- 3つ、目に見えるものを言う。 3つ、耳に聞こえるものを言う。3つ、感じているものを言う。
- 2つ、目に見えるものを言う。 2つ、耳に聞こえるものを言う。 2つ、感じているものを言う。
- 1つ、目に見えるものを言う。 1つ、耳に聞こえるものを言う。 1つ、感じているものを言う。
この催眠誘導のための文言は、最初は声に出して言ってもいいし、慣れてきたら頭の中で唱えるだけでもいいとのこと。
そして、この文言を言い終わり、催眠状態へ移行した後は、心の世界を散歩しながら、次の文言を心の中で唱えるように教わりました。
「私の潜在意識へ、深い敬意と共にお願いします。
来たるべき出産の時、私が必要とすることをすべて教えてください。
今から2分間、私は出産に必要なことを学ぶ旅をします。
私の潜在意識へ、ありがとうございます。」
練習は1日に1回で十分。 やり過ぎないこと。
という教えを受けて、初回セッションを終え、帰宅の途につきました。
自己催眠へ誘導する言葉について ~ 無意識のお話
私たちの脳には、顕在意識と無意識があります。
無意識では、どういう情報が処理されているのかというと、私たちにとってあまり大切ではない情報です。
例えば、周りの雑音がうるさいカフェの中で、お友だちとお喋りをしているときに、私たちの耳に雑音は聞こえていないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。耳の鼓膜は周りの雑音をひろっています。
お友達の声も同じようにひろっています。
ただ、お友だちとお喋りをしているときは、雑音は重要性が低いと判断され、無意識で処理されるようになり、お友だちの言葉だけが顕在意識で認識されるようになります。
こうして情報が無意識と顕在意識に振り分けられることによって、私たちは混乱せずにお喋りを続けることができるんですね。
ぼんやりとしている時に、何となく見えている壁や足の裏に感じている床の感触、窓の外から聞こえてくる車の音などは、無意識が処理している情報たちです。
つまり、私が身につけた自己催眠の手法というのは、脳が受け取っている情報全体の中で、無意識が受け取っている情報の世界へ近づいていく感覚ということが分かります。
⇒ 次ページでは、いよいよ、私の実際の出産が「どういう結末を迎えたのか?」に迫ります。また、「何故、私がヒプノセラピストではなく、ソフロロジストを選んだのか?」についても、お伝えしていきます。
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